合宿日記 拾遺集

日記本文から落ちてしまった脈絡のない独り言を拾ってみました。




夕方のホテルのカフェでうだうだしてしてたとき、大きな虹しかも二重の虹がでた。絵にかいたような見事なまでの完全な半円。虹はステファンの家のほうから始まり、モリジンテイクオフ方面からすスキー場の下まで続いている。エディが「あの虹はステファンの家からでている、きっとステファンがスイッチをいれたんだ」と言い出した。『あー!ステファン、スイッチ切っちゃだめ!』 ホントに見事な虹だった。


Y沼さんのアクシデントをパシーエリアで待機してたとき、川地さんが隣のテーブルの人たちが食べている小さい丸いツブツブのアイスをみて「あのアイスのオレンジが美味しいんだ」といって買いに行った。田村も一緒についていって買ってみたら、川地さんのは1回溶けて固まったものらしく、ツブツブが固まっていていまいちだった。田村のはツブツブが1個1個離れていて口当たりさらさらで美味でした。ふふふ、いつも人のこといじめてるからです。



ビデオ命のウメさん。ヘルメットにビデオをつけて撮る気まんまん。でも車の中でそのメットはやめて。危ない人みたいです。


この合宿で一人勝ちした小野沢シャチョー。最後のホテルの清算時に「じゃ、ビール代とかドリンク代は全部シャチョーのおごりってことで」となり気前よく(?)おごってくださいました。ごめんなさい、田村は夕食時以外にもショコラとかジュースとか結構頻繁に頼んでました。あの清算金にはその分も含まれていたはずです。




火曜の朝、アネシーへの出発前に少し時間があったので、田村はカフェで絵葉書を書いていた。これは海外ツアーにでたときの習慣。年賀状をもらっても返事もしないのでその代わりに海外から絵葉書を出すことにしている。川地さんがそれをみつけ、なんか意外って顔して去っていった。田村はわりと律儀なのだ。あ、そうそう、川地さん、メール貸してくれてありがとう。



家に一度も電話しない田村にくらべ他のみんなはマメに家に電話してた。宮田さんから電話のカードの使い方を教わり公衆電話に走っていた。家に電話して、会社で緊急事態なんて伝言きいたらどうする気なんだろ?



シャモニーで田村が一番にでる羽目になって、「えーっ?私!」って宮田さんに抗議したら、調子よく「いやー、田村さんなら大丈夫ですって、経験豊富だし」と持ち上げてくれたのは良いけど、私が飛んでるとこなんかいままでほとんどみたことないくせにっ!宮田さんのヨイショには要注意だな。



モリジンフライト2日目に川地さんに上げなおしを指示されて、結果的にはよかったんだけど、それは実はグランモンテのフライトでもアネシーでも同様だった。私が空中で『なんで降りにかかってるのにいつも止めるんだよーー、降りたい挙動は察してくれないのかーー』と何度も抗議していたことはきっと知らないに違いない。



川地さんはサポートしてくれるはずだったのにブーメランでいっつも先に行っちゃて、ぜんぜん追いつけないから「川地さんは腕もいいのに機体も良くてずるい」などとわけのわからないいちゃもんをつけてしまった。コンペティターに腕がいいといちゃもんつけてどうする!?



今回の合宿は、テンション高くないと持たないと、髪をキンキンに染めたのは出発日の午前中。そのため家族は誰も知らない。帰国して近くの駅まで迎えにきた配偶者は思わずのけぞり、家にいた両親は「フランス人になって帰ってきた」と大騒ぎ。かたぎのサラリーマンである田村は、もちろん翌日髪を黒く染めなおし、何食わぬ顔で会社にいったのでした。

テンションあげるためにやったことはまだある。

出発前にふとテレビのワイドショーで流れたプリンセス・プリンセスの懐かしの名曲『世界で一番熱い夏』のワンフレーズに『そうそう、このノリでいこう!』とレンタルCD屋でプリプリ・ベストを借りて1週間聴きまくっていた。おかげでツアーのフライト中、頭はずっとプリプリ状態。長いフライトで飽きると歌ってた。

地道にやったこともある
出発1ヶ月くらい前から、フランス語のCDで基本フレーズ20個を覚えた。だいたい一日1個ペース。いつも海外ツアーにでるとき最低10個は現地語を覚えていく。今回一番役にたったのは、『これください』と『お勘定お願い』



合宿も残りわずかとなったころ(パシーに行く途中だったかな。)川地さんが『なんか俺も子供の顔見に帰りたくなってきたなあ』とか言い出して少しびっくり。この人ってフライトすべてで絶対そういうこと言わない人かと思ってた。なんだか嬉しくなってしまった。




サラリーマンの悩みとストレスをともにかかえるカトちゃんと田村。カトちゃんも日にあたると調子悪そう。日焼けのせいかちょっと熱っぽいというので熱冷まシートをあげた。あれは結構すぐれものです。夏のフライトツアーにもいいです。湿布の代わりにもなります。




今回、あまり自力で飛ばなかったウメさん。でもアネシーで宮田さんとタンデムでアネシータウンまで行ったのはちょっと羨ましい。タンデムってなかなかしてもらえる機会がないけど、実はすっごく面白い。もちろん自分より格段に上手な人とに限るけど。長時間飛んでいると自分が操作している気になって次にソロで飛んだとき、その人になったような気で飛べます。


宮田さんたちがモリジンでずっと住んでいたアパートを見にいった。アパートといってもペンション風の1件屋の半地下。男世帯でどんな暮らし?と思っておそるおそる覗き込んだが意外と小奇麗にしてあった。


足尾の有名人・ムッシュ須藤にも会えた。長時間フライトの好きな人らしい。いつでも同じところをずっと飛んでた。噂とおり不思議な人だった。


毎晩お世話になったエリアの立体地図。カトちゃんは本気で欲しがっていた。あの地図みてると川地さんが言うみたいにいとも簡単に移動できてしまうような気になるから不思議だ。

Y沼さんのヘリ救出が一段落して、エディとガイドのおじさんがパシーのランディングに帰ってきた。エディはおじさんに一杯(といっても酒ではなかった)おごって、私にも「ミドリミズ飲む?」と勧めてくれた。緑水?ミント水だと思うが、あの一杯は美味でした。

そのおじさんはエディの無線機が優れものとみて機能をいろいろ尋ねていた。本気で欲しがっていた。やっぱり日本製の無線機は小さくて高機能で優れものなのかな?

アネシー1日目のとき、エディがテイクオフにフライトスーツを置いて出て、それを宮田さんが回収せず、そのまま下山してしまったので、エディのフライトスーツは雨のなかテイクオフに取り残されることになった。2日後に行ったときはもちろんなく、結局エディはフライトスーツなしで飛び続けることに。でもパシーとか結構寒かったと思う。


決算

今回くらいツアー費以外にお金を使わなかったことも珍しい。(あんまりよく覚えてないので概算)

エディの立替清算 (モンシェリーやシャモニーのリフト代、食料など )  5-6千円
モリジンのスーパーでお買い物                    2-3千円
アイス・水・カフェでジュース・パンなど               1-2千円
地図3枚と絵葉書20枚と郵送料                      4-5千円
チップ(最後の日だけ部屋においてきた)               1-2千円
レッドブルのTシャツ2枚                         3.5千円

全部でおよそ2万円くらいかな。エリアフィーとリフト代が不要というのは素晴しい!

これまでの経験上、ツアー費(またはエアとホテル代)以外に、1日5−8千円くらいは必要と思っていたので、トータルで考えればぜんぜん高くないツアーだった。


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