ぶっ飛び主婦のK塾Eコース ちょっと、無理めの受講レポ
はたして世界的コンペティターは”ぶしゅ”を救えるか!?
・・・ってゆーか、“ぶしゅ”は最後まで続けられるのか?・・・ 
その3(月1連載 6回まで連載予定・・・半分まできたぞ


2004年1月24・25日   第3回
    テーマ   5.二つのバリオとサーマル
          6.サーマルの中でのコアの探し方
  
   

『K塾』、ぶしゅの平和な日常を浸食?
早くも第3回目を迎えて前半終了のEコース。平日の個人指導メールでの質問と回答のやりとり、そして猪の頭で自然発生的に始まってしまう『K塾』コソレン&課外授業、年末年始1日『K塾』。月1回の塾だったはずが、かなり日常を浸食しています。とてもたった3回なんて気がしません。心穏やかなお気楽のほほんフライトの日々はどこへ行ってしまったのでしょう。慣れない飛び方すると疲れるからここのところ月曜はほとんど会社で休養モードです。(^_^;

さて、ぼやきつつも、前回・前々回とぶしゅぶり100%発揮で誰よりも早く降ってしまったことを少しは反省し、今回はちょっと真面目に塾生やろうと決意します。最近、Tはスカ朝の講習生グループのお嬢さん達とお友達になりました。彼女たちが「早くNPになりたーい」と真剣講習生モードで頑張っているので、それにならって「早くまっとうなパイロットになりたーい」と勝手に対抗しています。



目標!脱・バリオ依存症 〜みんな無自覚に重症患者?〜
数日前に降った雪で、猪の頭から毛無までの山は真っ白です。空はどんより曇り空で、風は北西。晴れていれば、朝霧マジックの可能性もありますが、これじゃ、飛べてもぶっ飛びコンディションです。そのせいもあって、朝から講義もゆっくり丁寧にすすみます。


さて今回から新たに加わったテーマは“脱・バリオ依存症”です。
いままでひたすら“小さい旋回”をやってきましたが、今日からはバリオに頼らず、ハーネス・ライザーに伝わる動きでイチ早くコアを探すトレーニングをするんだそうです。そのために今日は、バリオの感度を思いっきり鈍くして、平均バリオの設定を10秒とか15秒とかにしてみます。本当は敏感バリオと鈍感バリオの2個もってやるトレーニングだそうですが、最初っから2個もつと音が聞き分けられず混乱するだけなので、とりあえず今回は、鈍感もしくは音が鳴らないようにしたバリオ1個で飛ぶよう指示がでます。

今日は、曇りでどうせぶっ飛びだからどうでもいいやって思って、エリアに行ってみますと、予想に反し、お隣の機体が上がり始めています。でももちろんそれほど強いリフトじゃありません。こんな曇りの弱っちいサーマルを鈍感バリオでキャッチできるのでしょうか?元々、機械音痴で、バリオなんてほとんどみてないし、上昇率も無視して、鳴ってる間は回すというだけの単純な使い方しかしてないので、複雑な機能使いこなしてる他の塾生よりは、依存度低い気がしてるのですが・・・


タイミングを見計らって、ブローの瞬間にテイクオフ。いつものように出てすぐ左、WKテイクオフの前へ流して行きます。ところが、上がってるはずなのに、あがってる感じがしません!そうです、いつもここで鳴るはずのバリオの音が無いので、上がってる感覚が全然しないのです。

あれ〜っ???て感じで山を見ると、絶対上がってる。えっ?どうしよう、どうしよう。いきなり頭ンなか大混乱です!こういうときはいつもと同じおきまりコースでリッジしてるしかありません。前山のテイクオフのすぐ上を無意味に行ったり来たりすること5回以上。テイクオフの塾長に向かって上から思わず「難しくて飛べませ〜ん」と言ってみますが、たぶん聞いてないでしょう。

でもずっとここにいると、かえって危ないコトに気づきます。だんだん混みはじめてきたし、その大半はきっとTと同じくバリオが鳴らないことにとまどってそっちに気を取られている塾生です。やっぱみんな動きがヘンです。一度やってみると分かります、すご〜く、ヘンな感じです。

いつの間にかトンボの上である程度の高さになっていたので(それにも気がつかないんですね〜これが)、お約束通り回してみます。今日は幸いTの得意な右回し。回してりゃどっかで当たるだろうくらいの感じで適当に回すと、たぶんバリオが1周の半分くらい鳴って半分くらい沈黙します。10〜15秒平均ってことは、鳴らなくなった時はもう完全に外れてるってことですよね。1周まともに鳴ることがほとんどありません。これってフツーバリオ使ってたらきっと外しまくり〜って分かるんでしょうが、もうぜんぜん分かりません。今日のサーマルが朝霧にしては渋めでソフトなこともあるのですが、いつもみたいに『ここだっー!』っていう芯がないんです。何度やっても半分しか鳴らないのでもう自分でも可笑しくなって、ヘンすぎ〜と笑けてしまいます。

笑いながら(それもヘンな奴みたいですね〜)なんとか西富士あたりまでたどり付きますが、西富士TOPもそんなに上がっていません。わかりやすいリフトがあるのは渡り廊下〜西富士間だけです。回りを見渡すとブーメランのY田氏とケアラのU野氏が同じようなところをうろうろしてます。渡り廊下の前の方で上げてる人もいますが、前山あたりで、もがいたり降ったりしてる人もいたようです。とりあえず回りが空いているので安心してバリオ音なしのリフト探しに集中してみます。でも、駄目です。いや、意外とリフト帯の中にいるのかもしれませんが、バリオのあの音がないと気持ちが戦闘モードに入らず、チンタラしか回せません。近所を飛んでるY田氏に「このへんしか(リフト)ないから動けないですね〜」なんて話しかけてみます。でもブーメランY田氏はそのうちさーっとどこかへ行ってしまいました。

Tもこの場所に飽きてきたので鉄塔まで行ってモタモタ外しながら回していますと、最近ギャングスターに乗り替えて好調のS嬢と一緒になりました。S嬢が少し先行して南へ走り出します。こんな渋いときにS嬢は思い切りよく、長者の方までどんどん行っちゃいます。でも、ぜんぜんあがりません。どこまで頑張るかな〜と気弱なぶしゅは様子見です。それより下がるとやばいんだけど・・・まあ、最悪 田貫湖に降ろせるからいいかとみていましたら、やはり引き返してきました。鉄塔超えるのにギリギリかな。TはS嬢よりかなり手前で引き返してきたので、稜線レベルに戻せました。南尾根の先で上げてるやけに巧い赤白のUターン(Kヶヤン??)を目指してアクセル全開。そのちょい手前から極楽ソフトサーマルがあったので拾って行きます。

2時間弱、西富士−長者手前−南尾根−前山の湾内コースを2周+猪の頭の町からリターンして前山磨き。バリオ無しでサーマルキャッチに集中してるので、走れなくても飽きません。いつの間にか結構面白がっている自分に気づきます。でも降りてみるとやたらと疲れていてすぐにその場から動けません。
もう大半の塾生が降りていました。寒くて機体がすぐには畳めません。それでも、なんか楽しくって笑っちゃいます。すっごく新鮮な感じでした。バリオの音がこんなに影響してたなんて思いもしませんでした。


というわけで、塾生の皆様のリクエストにお応えして、今回のトレーニングテーマソング
『クリスマス・イブ 』(山下達郎 )の曲で歌ってみました!

『サイレント・バリオ』


♪旋回半ば過ぎに  外したこと気づくだろう
サイレント・バリオ  鈍感バリオ
きっと僕はぬけない  ひとりきりの前山磨き
サイレント・バリオ  鈍感バリオ

心深く 依存してた   バリオの音がないと・・・・
必ずリフライトは  スイッチ入れそうな気がした  
サイレント・バリオ  鈍感バリオ

まだ頼らないと 確信がもてない  虚しくコアを過ぎ〜る

きっとリフトあるはず  でも捕まえられないよ
サイレント・バリオ 鈍感バリオ♪




『プロジェクトK』 始動!?

夜の朝霧ロッジの夕食兼反省会(?)に、今日は塾長は遅れて参加です。なんでもスタッフミーティングが長引きそうとか。ここのところスカ朝は、経営体制の変更だのなんだのでバックヤードはちょっと大変みたいです。コンディションは抜群で、エリアは賑わっているのにねぇ・・・

ま、たまには塾長抜きの塾生同士で言いたい放題も楽しいです。特に、エリアの裏話とか業界ネタなんかは、塾長を前にはちょっとできませんもんね。Tはその昔、スカイW社のTっちゃんに『空飛ぶスピーカー』と揶揄されたことがあるくらい、その手の無責任噂話が好き!なんです。今は『空中井戸端会議主婦』ですもの、3面記やスキャンダルはぶしゅの特権とばかりにしゃべりまくります。みんなの関心はやはりここにいない塾長。
今日、大半の塾生が降りているのに、最後の最後まで飛んでいた塾長の話になり
T「『K塾』始まって一番嬉しいのきっと本人だよ〜、だって飛べるモン」
I「普段飛んでないの?」
T「ぜーんぜんっ!、ランディングでスクールの誘導してる」
M「そっか、じゃあ俺たちがいるから、塾長も飛べるってことだな」
X「そうそう、うちらがあちこちばらけて飛んで塾長をたくさん飛ばせる・・・と」
M「あ、それじゃあーなんだな・・塾長育成のための塾だな」
Z「塾生による塾長育成プログラム?」
M「いいね、それじゃ、『プロジェクトK』ってことで」

つーことで、なんと世界のKを育成するための塾生による
  
プロジェクトK −挑発者達−   またしてもノリだけで始動させていただきました。
ナレーター田口トモロウではなく、キャスター国井雅比古アナの予告編風に BGMはもち『地上の☆』 】
飛べないコンペティター。立ちはだかるスクール業務、迫り来るコンペシーズン。それを救ったのは24人の健気な塾生達でした。リーダーはノリノリF1フライヤーM、広報担当T、そして資金を調達したのは株屋の丹沢妖怪達。しかし、そんな塾生達に次々と難問がやってきます。極寒の朝霧マジック、凶暴なゲンコツサーマル、超混みの前山。それでも24人はひるみません。塾長をめいっぱい飛ばせなければ!次回、プロジェクトK。『飛び続けろ極寒の朝霧!24人の挑発による塾長育成プログラム』、どうぞご期待ください!



まったく世界のK氏相手に、なんていうおこがましい連中ばかり集まったんでしょう。(ってもち首謀者の一人はTですが(^_^;) )
塾長!怒んないでねー!酔っぱらい達のただの与太話ですから。<(_ _)>




秘密兵器『SEE YOU』でログ解析〜目指せ!ABちゃんのカクカク飛び?〜
塾長は夕食が終わった頃にやってきました。これからいつもの夜の座学ですが、今夜はフライトログを3Dでみれるソフト『SEE YOU』を使って、今日の飛びの解析です。あんまり遅くなるとロッジのオーナー夫妻にご迷惑なので、部屋に集まってやることにします。このソフトはかなり優れものでGPSデータから飛んでる様子をアニメーションで再現してくれて、しかも見る方向は真上からでも横からでも自由自在、翼の傾斜角まで計算してみせてくれています。ただし、元々ピュアグライダー用のソフトらしく、絵ではグライダーがでてきますけど。みんなでY田氏と遠く九州からゲスト参加してくれた元甲府のABちゃんのブーメラン対決のログをみます。もち、塾長の解説付きです。真上からみるとサーマルの流れている方向、どこでどのくらい外したか、旋回半径・速度など一目瞭然。かなり面白いソフトです。もっとも機械音痴のぶしゅには自分で使いこなすなんてまった無理な話ですが・・・

Y田氏とABちゃんが一緒に回してるところで、ABちゃんのグライダーの動きがカクカクしてみえます。塾長とABちゃんの説明によれば、サーマルの一瞬一瞬に常に最適なバンクを保とうとすると、きれいな一定バンク角でなく、外翼を抑えたりして調整するので、画像処理して極端な動きで再現すると、外翼が後退しているのかとみえるくらいになるのだそうです。ABちゃんはそれだけ1周の間にも細かく調整してるってことなんすでね〜。なんだかすごいです。感心しちゃいます。いったいいつになったらそんな域に達するんでしょ?(その前に左回しできるようになれってか?!ウ〜ん、レベル8段階くらい遠いですね〜)

そのあと数人の塾生のログをみて、『SEE TOU』によるフライト解析は、夜11時頃まで続きました。


 




またまた全開、朝霧の沖走り回りの練習タスク!
次の日の朝、ショップに行くと珍しい人がいました。某パラ関係誌のNガ谷編集長です。ただのフリーフライト?仕事がらみ?『K塾』見学かな?F1メンバーがたくさんきているので話も盛り上がっているようです。

今日は昨日と違って晴天です。またまた、朝霧マジックパターンです。でも、すっごくコワそーな予感がします。どこかで西かぶりとか北風押してきてランディング荒れ荒れ〜とかになりそうな感じなのです。今日もABちゃん、一緒です。F1メンバーのビジターさん達もきていて、編集長も飛ぶ様子。今日も猪の頭は盛り上がりそう!Tは、自分がどこ飛んでいいかよく分かんない人なので、知り合いの上手い人がいっぱい飛んでる日が好きです。

昨日と同じく、鈍感バリオの設定で、『K塾』無料聴講生のK原君に機体広げてもらって、ついでに無風なのでセンター持ち上げてもらって、女王様テイクオフです。でるとちゃんと上がります。昨日と違ってはっきりしてるので、バリオが鳴らないことが気になりません。自分でも驚くくらい早く前山抜けました!渡り廊下で塾長と回しますが、苦手な左で同じ旋回半径保つのはキビシーです。一足先に西富士に走る塾長を追います。


今日は、タスクが決まっています。ついさっきテイクオフで発表されました。そのせいか、みんな気合いはいった飛びしてます。スタートは天子の墓11時10分。猪の頭の墓−白糸の石油−猪の頭の石油−農大−白百合の里−猪の頭LDという、墓・墓・石油・石油タスクです。数は少ないですが、距離は結構あります。『塾』も第3回になって、ますますエキスパートコースっぽくなってきた感じです。Tはタスクを回るということについて、まだ早く回るなどと言うレベルにはほど遠いし、前回までずっと途中で降り続けているので、キープハイだけをこころがけて、無理な突っ込みで気持ち的におわらないようにとそれだけを気を付けて、(ぶしゅにとってはこれが大事!)ちょっと遅れ気味について行きます。

他にも出遅れ組がいたらしく、塾長がスタート時間を10分遅らせます。先行組は天子を超え大倉方向で高い位置をキープして、天子の墓2キロのスタートパイロンを待ちます。Tはやっとこさ天子にたどり付いたので、大倉方向からまわりはじめるのにスタート時間に間に合わず、天子方向から墓に行くことにします。すると早くも途中で墓取ってもどる先行組とすれ違い。この時点ですでにおせーよって感じです。(T_T) でも、ま、どこでも上がる感じなので焦らずいきましょう。


次は猪の頭の墓です。沖回り?稜線に戻す?どっちどっち?と迷っていると、塾長とY田氏が墓からほぼストレートな前回りで猪の頭墓方向に突っ走って行くのがみえます。あっちかなぁ・・・と機首を向けますが、Tの機体で同じコースたどって低くなったら猪の頭に降りそうなので、やっぱやーめたといつもの稜線上戻します。稜線上はまったく落ちませんが、荒れ気味です。低いところは結構やばそうです。やっぱ少しかぶってきてるようです。1500以下に落ちないように、あるサーマルはなんでも拾っちゃいます。で、ますます時間を食います。途中でOTさんが試乗中のパルサーと併走します。あとで聞いたらOTさんはARTAXとの性能比較をしようとTをストーカーしてたとか。パルサーはなかなかクイックに動いて性能的にも良さそうですが、こういう荒れ気味の稜線上では、動き激しそうで、Tには乗りこなせそうにない感じです。

鉄塔まで帰ってきたら南尾根の前のほうがよさげだったので、前へ出して墓に行きます。ぜーんぜん落ちないどころか上がっちゃうので、猪の頭の町の上で2000近くあります。いいねーっ!

ところで、今回は例の個人指導メールで各自のシリンダーの大きさが指定されていました。これにはいろんな意図があるらしく、機体性能・腕によるハンデや各自のレベルによる走り方の課題とか・・・50mから300mまでそれぞれ指定されています。Tには200mの指定がきていました。最初この設定の意味が分からずにいたらB8君が親切な解説メールをくれました。でもバルカンとかが200だったら腕の差も考慮して500くらいよこせよなぁと思ったので、あとで塾長にそう言ったら、一笑に付されてしまいました。(T_T)

で、ここまできてようやく、『そういえばパイロンは回り込まなくても200M手前でいいんだっけ』と唐突に思いだします。しかしTのGPSでは、パイロンまでの距離とかがわかりません。もしかしたら分かる方法があるのかもしれませんが、別にコンペじゃないんだからと真剣に聞いてないし、だいたいにおいて機械音痴でメカ操作がメイドいのが耐えられないので、ルートだって入力してません。なので適当に手前でターンしようと思います。200mシリンダーを、もう少し近寄ってからターンしたつもりでしたが、あとでGPSのログみたらなんと380mも手前でした!!高度2000もあると地上の距離感てわかんないもんですね〜。
オドロキ!


このあともう1回南尾根先に戻して、本日最高のサーマルに遭遇します。1400から2400までワンサーマルです。今日はどこでも上がる感じなので、バリオが鈍いことがぜんぜん気になりません。この冬一番幸せなサーマルで、待望の田貫湖渡りです。いつかやろうとねらっていたのですが、こんなラクショーモードでできてしまうとは!!途中U野機をみかけます。むこうは3000近くまであげていってます。寒いだろーな〜。(あとで聞いたらハンドカバーのビニールの中、凍っていたそうです)沖サーマルは大バーゲンです。そのままストレートに走った白糸の石油の上でもこれまた、上がります。

しかし!このめったにあがることのないこの場所で、これほど上がるのは、絶対怪しい〜と、ようやく思い当たります。北とか西が強くなってきてランディングが荒れてくるのはこういう時が多いんです。もしかしてやばい?ここはラクショーだけど、早め切り上げが正解か?と悩みだすと、案の定、塾長無線で「北が強いので農大パイロンキャンセル」と連絡がはいります。続いて、Mさんが講習会場あたりで北向いて前にでないとか、ランディングはフォローだとか、次々にやばくなりつつある情報が入ってきます。しかし、まだ猪の頭ランディングはそれほどひどくもなさそうだたので、アクセル全開で帰ります。高度は十分なので安心です。猪の頭地区に帰っていちおうタスクの墓とって、ランディングをみると、みんな北向きに降りて行きます。地上200−300mくらいからいきなり北が強まる様子です。ハングのランディングに降りちゃってる人も数人います。荒れてるかな〜こわいよ〜と超ビビリモードでおろします。妙に静かです。無風というかヘンな静空域が続いて不気味です。でも、結局なんてことなくおりました。ほっ!


塾3回目にしてようやく脱落することなく同じくらい距離飛べたんだなぁって嬉しくなって、敬愛するダンクさんに「タスクまわったよ〜、念願の田貫湖渡りも!」って言ったら、「よかったね〜」って犬を褒めるときみたいにほっぺた両手で包んで、祝福してくれました。久々に、つらくない飛びでもうご機嫌です!鳴らないバリオのことなんか、気にしてないせいかぜんぜんストレスになってません。こういう『塾』だったら毎週でもいいな・・・なんて都合のいいこと思います。要はコンディションと気分次第なんですよね。



編集長もおりてました。天子湖と大石寺とってっきたらしいです。さすがです。いいなぁ〜、大石寺、いつか片道切符で言っちゃおう〜っと。飛びが良かったのでみんなも満足げでテンション高いです。
猪の頭ランディングのセンターテーブルで、塾長を中心に反省会(?)が賑々しくはじまります。塾長が、「今日は鈍感バリオどうでした?途中で耐えられなくなってスイッチ入れちゃった人、います?」と聞いたら、なんと、手をあげたのはブー3のY田さんです。ブー3で飛んでたらそれだけで十分すぎるくらいのアドバンテージなのにぃー!!と非難ごうごう、大ブーイングです。それだけバリオ依存症が根深いってことなんですかね〜?

ショップでは夕べと同じく『SEE YOU』でフライトログの解説です。ところが画像をテレビでみようとしてたのにSケーブルがなくて、ちょっと設定でもたつきます。Iさんの『パソコンの画面をビデオで写したのをテレビに送る』という、盲点のようなアナログ的アイデアでなんかなりました。
一番高いところにずっといたU君のログをみて、塾長「ほら、ここでも1周多い」とか手厳しー指摘てんこ盛りです。U君、君はスカ朝期待の星なんだから、ビシバシ鍛えられて頑張ってね・・・と心のなかで応援するTでした。


さてさて、なんかとっても楽しく終わって、大満足の第3回『K塾』。次回から、毎回タスクくんで走るそうです。バリオの設定もこのままにしとくらしいんで、これはコソレンの時も鈍感バリオにしとくしかないかなぁ。それにしても、『SEE YOU』でのログ解析は自分のへボさ丸わかりで恥ずかしーなー。ま、今回は、ぶしゅにしては上出来!とご満悦なのでした。



おまけ   第2.5回『K塾』でのちょっと誰かに言いたいエピソード
12月21日は熱心な塾生が10名以上猪の頭エリアに集合。みんなでコソレンとなりました。しかもその日の山番は塾長。これではコソレンどころか、塾・補講です。前日に1月のタスク設定も検討されていたので、予習に励む塾生。コンディションはバンバンで、ぶっ飛ぶ人もなく、猪の頭のテイクオフは昼頃にはすっかり空っぽになりました。今日は山番の塾長、テイクオフにお客さんがいないのをこれ幸いと、某ディーラーのK山氏から試乗機を借り受けテイクオフしちゃいました。猪の頭からでたみんなは、稜線上、赤池石油上空、毛無など高いところで飛んでます。なのに、いったいどうしちゃったのでしょう?な、な、なんと!前山だけが激シブで塾長がぶっ飛んで行きますっ!無線で「K地、ぶっ飛びました」と入ったとたん、あちこちで飛んでいた猪の頭無線傍受者から「やったー!」「やったっ!」「同感っ!」と歓喜のコールがはいります。しまいにゃ猪の頭イチのベテランから「機体が悪いんじゃないの?」とちゃちゃが入る始末。慌ててK山氏から「いやいや、機体は最高なんですけどね」「じゃ、パイロットが悪いってことだ」と、もう無線で言いたい放題です。

たんにぶっ飛んだけなのにこれほど盛り上がるなら、これからも時々よろしくです、塾長!
蛇足ながら、K山氏の扱っている機体販売への影響と塾長の名誉のために付け加えると、そのあとおさまらない塾長は、山番をK山氏に頼んで、リトライし、当たり前ですけど、きっちり上げて、そのあとノマドと性能テストやってました。

それでは塾長の言い訳をお聞きください。
「俺だって人間だから、なんもないとこでは上がんないんだ!・・・夕べ、飲み過ぎたかな・・・」



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