ぶっ飛び主婦のK塾Eコース ちょっと、無理めの受講レポ
はたして世界的コンペティターは”ぶしゅ”を救えるか!?
・・・ってゆーか、“ぶしゅ”は最後まで続けられるのか?・・・ 
その4(月1連載 6回まで連載予定・・・後半戦まできたぞ


2004年2月14・15日   第4回
    テーマ  9.スピードフライト
         10.アクセルワークとDライザーコントロール
 に変更されました 
   

お題変更でアクセル全開、たかがアクセルされどアクセル

さてさて、いよいよ後半戦に突入したEコース。
前半戦は超優良コンディションに恵まれ、朝霧縦横無尽という感じでしたが、残念!この週末は、春一番の吹く大荒れの予報。
さすがにこれは無理でしょ?と思っていたら、前日の金曜日に塾長から塾決行!のメールがきてしまいました。マジ?雨じゃないけど飛べないよぉ〜、万が一飛べても無茶苦茶怖いことになりそ〜っと、今回はちょっとテンション低めで朝霧に向かいます。


今回のお題は、アクセルワークとスピードフライトです。ほんとは脱バリオ依存症とガーグルでの回し方等、サーマルソアリング系テーマのはずだったのですが、猪の頭は南の強風コンディションでそれ向きじゃないので、急遽お題変更となりました。このお題は当然、ロスなく早く飛ぶためのもので、やはりEコース、だんだん内容がコンペ寄りになってきてます。まだタスクコンプリートも覚束ないぶしゅとしては、早く飛べるより降らないことの方が大事なんですけど・・・

今朝の座学は初耳のことばっかりで、いつもみたいに替え歌考えてる暇がありません(んっ?)アクセルってただ踏んでロックするだけじゃなくて、ちゃんと足でコントロールするものなのだとか(みんなは知ってるみたいでしたけど・・・)、ブレイクじゃなくてCとかDも使うとか・・・不器用極まりないTとしては、う〜む・・理屈はわかっても出来そうにないなぁってことばっかです。


猪の頭テイクオフはやや強風ですが、特に問題なさそうなのでみんなに先行して立ち上げます。すると目に入ってきたのは、機体の真ん中の赤いゼッケン。
なんと  17番 が
 | | ̄ になっています!まるで鏡文字です。インテーク側から貼ったときに間違えてしまったのです。で、思わずびっくりして身体止まってしまったら、思いっきりライズアップ失敗。馬鹿ですね〜┓(´_`)┏

で、どっか気持ちあせっての2回目は、出てから右翼端5セル分くらいライン絡んでることに気づきます。テイクオフ前なので、いろんな人が「どこどこをひけー」とか叫んでますが、どれが正解か分からないので1本づつ端のライン引いてみて4つ目くらいでアタリだったみたいで直りました。コンディションが安定していたので気持ち的にも平気です。B8君と前山抜けて西富士に突入します。今日は、あんまり上げないで、前山あたりでアクセル&Dでのコントロールの練習ですが、みんなまだ出きってないのでちょっと後ろで遊んでることにします。なんだかバカに調子のよいB8君は雲に入る勢いであげていきます。

今日は塾長は、いつものプロトンじゃなくて自前のブー3を引っ張りだしてきています。ブー3のマジ塾生代表Y氏が、今日のテーマなら塾長もブー3で一緒に飛んで欲しいとリクエストしたからです。(これが今夜のプロジェクトKの前ふりだとは!さすがY氏!ネタ協力ありがとう)


スカ朝のベテラン元気フライヤー・S氏を追いかけ南尾根まで、アクセル全開で行きますが、風が強いだけで上がりません。Tは、アクセルでのピッチコントロールなんてことはもちろん出来ませんが、踏むだけならいくらでも踏めます。だいたいいつも走り出すと知らず知らず踏み抜いていることが多いのです。(アブねー奴!)このあたりが1−2機の良いところです。10q以上楽々加速します。前山に戻してリッジで上げ直して、またアクセル踏んで前へだしてを繰り返します。Dライザーでのコントロールをやってみますが、Dのラピッドリングのところつかもうとすると、手が届きません、いや届くのですが、グリコのランナーおじさん状態になってしまってコントロールどころの騒ぎではありませんん。まったく何をするにつけても手が短いとか足が短いってのは不便です。安定コンディションでピッチングがおきませんので、わざと起こしてアクセル対応してみますが、『えーっと機体が前へ走ったときアクセルは抜く???』とか考えてるとつい反対の操作になってしまい、おーっと!余計にピッチを加速させちゃいます。手でやるのと違って頭で考えないとできないし、なんとなく前へ行った機体を止めるのにブレーキ操作みたいな感じで踏んじゃうんです。降りてから他の何人かも同じ事言ってました。

ブー3対決の塾長とY氏は、他の塾生と全然ちがう滑空比で前のほうへかっ飛んでいきます。DがいいとかCがいいとか難しい話してましたが、結果はどうだったんでしょう?

1時間半くらい練習して今日のフライトは終わりです。それにしてもあまりに練習テーマにぴったりのコンディションだったので、アクセル踏みすぎで足つりそうです。




フライト中に考えるコトってなに?メモリー不足で塾生フリーズ
ショップに戻って、座学です。塾も後半に入ってきましたので、少しコンペ向きの内容ってことで、競技フライトのとき、考えること・チェックすべき事項のリストをみんなで作成することになりました。ネタは、塾長自身が使っているリストで、そのまた大元は昔塾長が某コンペティター氏から伝授されたものだそうです。競技って言っても、PWC級の人が考えることとF1リフライト組では、ぜんぜんレベルが違うと思うのですが、そんなことはおかまいなしに総アタリで、塾生に質問がビシバシ飛びます。競技フライトの事前準備としてすべきことはなにか?バッテリーチェック、タスクの読みあわせ、GPSの設定・・・まだまだ10個ぐらいあるそうですが、あてられてもいつも考えてないので思いつきません。
今日はゲスト参加の北陸のNちゃん。ゲストだからと言って傍観は許されません。この質問地獄はなにか答えるまで次の人にいきません。Nちゃん思わず 「えーっと、えーっと・・・トイレ?」とか相変わらず天然ボケかましてくれます。確かにスタート前のトイレは大事です。特に女の子にとっちゃ大問題です。
準備編は、塾生のみんなもそれなりに思いついてなんとかクリア。

しかし、スタート編・序盤戦編となると、もうだめです。テイクオフゾーン入ってから、テイクオフしてからすぐに何を考えろと言うのでしょう?Tはとりあえずエリア名人さんや一番手堅そうな人をみつけてくっついていき、テイクオフの順番をその人にあわせるコバンザメ作戦しかやってませんし、出てからはまず降らない高度を稼ぐのに必至ですので特になにを考えていると言うことがありません。「渋い時はどうするか?」「少数派になってしまったら?」「サーマル条件かどうか不確実なときは?」ってそんな次々聞かれてもわかんないよぉー!他の塾生も聞かれてみんな固まってます。「みんなフリーズしてないで、ほらっ考えて、考えてっ!CPU動いてる?」ってそんな追い込んで無理に動かすと暴走しちゃいま〜す。すでになかば思考停止状態の人は「精神集中をする」とか「お祈りする」とか、あっちの世界にいっちゃってます。

慣れない脳内運動でぐったり疲れてますが、講義はまだ序盤戦編までしか行ってません。このあと中盤戦・終盤戦・・・と続くらしいのですが、これでGOALまでたどりつくのでしょうか?やっぱパラは頭よくないとだめらしいです。そうそう、Tへの平日個人指導メールにはしっかり「理論を理解しましょう」と書かれていました。もうそろそろぶしゅはお手上げです。脱落の予感を抱えて、ロッジ怒濤の宴会に突入です。



バレンタインの奇跡・・・・B8君飛びも宴会も絶好調!

そう、今日はバレンタインデイでした。B8君はようやく就職も決まり、遠くから愛しのNちゃんも来てくれたということで、いつも高いテンションが5倍くらいになっちゃって手がつけられません。今日、真っ先にあげて一番高いとこ飛んでたのはまあ間違いないのですが、「今日は上げるの早かったねぇ」B8「そうでもありません」(鼻高々、5p伸びる)、「ずいぶん高かったよね」B8「そうでもないです」(鼻高々、10p伸びる)、「雲底つけてたの一人だったでしょ」B8「そうでもありません」(鼻高々、15p伸びる)つー感じで、もうピノキオ状態です。みんなも面白がってどこまで鼻が伸びるかと遊んじゃうもんだから、ついには「塾長がなかなかあがってこないんで思わず上から誘導しちゃおうかと思いましたよ」とまで言いだす始末で、塾長も笑うしかありません。「ラブパワー炸裂だね」「ま、今日は遠くから彼女もきてるし、華をもたせてやるってことで」「そうそう、みんなでB8君よりあげないように打ち合わせ済みだったしね」「おっとこれは言っちゃいけないんだったっけ?」とB8君をおもちゃに、人の悪い塾生達もノリノリです。


ところで久々にブー3を引っ張りだしてきた塾長の「しばらく乗ってないと、反応早くて・・・」と珍しく困惑モード入った発言にすかさず、M氏「やっぱプロジェクトKだな」「Yさん、それを見越してブーメラン対決にもってくなんてさすがぁ」と大盛り上がりです。






 
プロジェクトK −挑発者達−

第二夜『踏み抜けアクセル!ブーメラン師弟のガチンコ対決』
  
BGMはもち『地上の☆』 
平成16年2月。Nのコンペまであと2週間となった。
「だめだ、これではとても調整が間に合わない」スクール業務に終われる日々にKは言った。それを知ったY「塾長、今日ブーメランを出しましょう、勝負です」シーズ・インの前に感を取り戻してもらわなくては。若手のB8も言った。「そうです、塾長、僕もでるんですから、手加減しませんよ」

塾長の短期調整に賭けた熱い男達の空中戦が始まる・・・


なんかだんだん図にのってきたなぁ、塾長!怒んないでねー今夜はバレンタインの奇跡の日なんですから!






朝霧マジック連勝ストップ ランディングで唸ってもたどりつかないGOAL
日曜は北〜西の爆風の予想でした。等圧線混みすぎだし、だいたい春一番のあとなんか恐くて飛ぶ気しません。でも、なぜ?ショップ前は穏やかな南が入っています。富士山頂は西の爆風雲が見えているのに・・・
でも、飛べるならエリアに行かないわけには行きません。ヒェー!もしも飛べても絶対怪しいよ、これ。猪の頭エリアではお隣の機体が、数機飛んでいます。上がっていませんが前山トップアウトしてます。テイクオフで様子見しますが、なんか出る気しません。絶対怪しいです。今この瞬間なら飛べないことないですが、いつ何がきてもおかしくありません。1便のバスで登った組に塾長からでてもいいとの無線がはいりますが、みんな機体を広げる気になりません。そうこうするうち隣の機体が不穏な動きをして、ランディングしてしまうと前山空域はすかっと空っぽ。温度の違う風が交互に入ってみたり、ランディングの吹き流しは全部違う方向向いてるし、時々山の北側が鳴ってみたりと、状況は悪くなるばかり。Eコースらしからぬ日向ぼっこの風待ちの時間がしばらく続きましたが結局一度降りることに。

ランディングで少し早めのランチタイムとなりました。するとさっきより風が落ち着いてきた様子。スカ朝の風読みおじさんK氏がテイクオフにあがるというのでY氏とついて行きます。他のみんなは様子見です。その間、どうも『K塾』の『ぶ主連』駆逐作戦会議があったらしいのですが、(どうもどこのエリアでも本気フライヤーの人たちはぶしゅを一掃たいようです(ToT) )それはさておき、テイクオフはさっきよりはましな状況です。ブー3のY氏、バルカンのK氏、アルタックスのTの3人で誰からでる?という話になり、やっぱ1−2機からでしょうという腕の差を考慮しない結論がだされ、Tは一応セットアップして待ちに入ります。

一度ブローっぽい強風が通り過ぎたあと、K氏が「あと2ブローほど様子みましょう」というのでTにしては真剣にブローのタイミングみてますが、なんか怪しい雰囲気漂いはじめてきました。やっぱ、だめだな、これ。出れてもその瞬間に後悔して、ランディングまっしぐらパターンだな・・・と思っていたらK氏から「撤収!」のコール。途端に、西の突風が襲いかかりテイクオフの南端にまとめておいてあったK氏のキャノピー&ハーネスを吹き飛ばし、テイクオフの崖下に落として行きました。ワオ!すごいコトになったなぁ・・・なんて悠長なこと言ってる場合じゃありません。K氏は落ちても機体だけですが、Tはハーネス付けてます。さっきからなんとなくそんな予感がしてたので、機体をしっかりまとめて押さえ込んでいたのですが、下手に動くとこっちは人間ごと行っちゃいそうです。スタッフN氏にキャノピー暴れないように手伝ってもらいながらハーネス外して、デカバッグに押し込んで、K氏の機体救出のサポートに向かいます。でも、あまりに足場の悪い場所でTには手出しする余地がありません。自分一人の身だって危なげです。機体はほぼY氏が一人で運び上げてくれました。


ランディングでは、すでに午後の座学が始まっています。昨日の続きのフライト・チェック・リストのフライト全般編&中盤戦編です。OTさんに途中経過のノートを見せてもらい、すでに質問地獄に陥っている塾生に混じります。こんなに明るくあたたかい昼間のランディングで難しい顔した20人の大人が腕組みしてるなんて、知らない人がみたらきっとヘンな集団だと思われるに違いありません。Tに質問の順番が回ってきちゃいましいた。「競技中盤戦で、先行して、一番乗りのような状況になったらどう動くか?」よりによって最も想像しにくい問題にあたってしまいます。Tは競技のどこからが中盤戦なのかもよくわかりませんし、だいたいミニマムクリアが目標の人にもう少し違う質問するとかして欲しいモンです。「そんな状況になったことがないからわかりません(-_-;)」と言うと、もちろんそれで許されるはずがなく、「じゃフリーフライトでもいいや、西富士に一番抜けしたらどうするの、普段たぶんやってると思うけど」えー・・西富士に一抜けしたらぁ??・・えーっっと、えーーっっと、嬉しいから自慢げに無線を入れるでしょ、で誰かを毛無に誘うでしょ・・・でその人が来るのを待って・・・でも競技だからそれは違うし〜(心の中で思いめぐらすこと15秒)「だめです。わかりません。」塾長「誰か答えられる人いる?」一同シーン。でも誰かがもう少しまともなこと答えないと先へ進みません。もう一度ターゲットがTに戻ってきます。σ(^_^;)? 「Tさん絶対やってるって」で、とりあえずもうちょいまともそうなコトをいくつか並べて、それがちょっと正解かすっていてようやく開放されましたぁ〜  あ〜疲れた。こんな調子で中盤戦のチェック項目が終わりました。でもまだ中盤戦ですよぉ!いつになったらGOALするんじゃーっっ!

このあと、時間が早いので講習会場に行って立ち上げ練習をして、少し早めの4時過ぎごろに
塾終了となりました。Tは、立ち上げ嫌いなので、塾長ジュニアと勝手きままにおもちゃのピアノなんかで遊んでました。





おまけ   もうひとつの『プロジェクトK』
B8君大暴走の宴会で、一つの計画が持ち上がりました。名付けて『K−1』(ケーワン)
塾生の半数くらいが参加しいているF1リーグ。とある開催予定エリアで急遽中止になりそうという情報がもたらされました。去年大いに盛り上がったエリアだけに話がホントならすごく残念です。そこですかさず、「その日塾生みんなでそこ行って、勝手にコンペしちゃうっていうのどう」「いいねぇ、フリーフライトで行って練習タスク組むのなんて自由だもんな」「じゃ、一人1000円だして1位総取りにする?」「なら、シリンダーのハンデありね」てなことで話がどんどん展開し、「よし、じゃあ、F−1に対抗して、名付けてK−1、produced by 『K塾』ってことで」
■大会概要■
最低タスク:40q、参加資格PWC級コンペティターからぶしゅまで、使用可能機体:ブーメランからゼットワンまで、タコりそうになると塾長からの誘導・叱咤・叱責あり。結果によって、Eコース下位3名とRコース上位3名のコースの強制入れ替えあり、塾生以外の参加可、次回以降の『K塾』クラス分けテストを兼ねる、賞金総額(たぶん)4万円くらい。

マジでやれそうだよね、これ・・・



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