ぶっ飛び主婦のK塾Eコース ちょっと、無理めの受講レポ
はたして世界的コンペティターは”ぶしゅ”を救えるか!?
・・・ってゆーか、“ぶしゅ”は最後まで続けられるのか?・・・ 
その5(月1連載 6回まで連載予定・・・あと1回!


2004年3月6・7日   第5回


まずはお詫びから

全国126人の『K塾』レポファンの皆様、ごめんなさい!<(_ _)>
塾皆勤&6回の連載公約完遂しようと、この4ヶ月間、車の全損事故にもめげす、金曜の残業疲れもリポDでごまかしがんばってきましたが、今回は1日欠席です。


第5回『K塾』はある重大イベントと日程がかぶってしまいました。
Tの基本はイベントフライヤーなので、イベント来てねと言われるとどうしてもそっちに行っちゃいます。ましてや今回は『ぶ主連』設立のきっかけとなったパラワ探検隊企画『DHV1-2機試乗会』。元々試乗マニアなうえに、どうせ次だって買うのは1-2機に決まってるからまとめて乗れるこのイベントは,Tにとってはずせない企画。チャレコンに乗っていた時代から、なにくれとなくお世話になっているK貝氏の要請とあれば、塾と天秤にかけても悩むところです。で、今回はやむなく土日1日づつ出させていただくことにしました。

ところが、なんと天候がよろしくありません。どうも、この冬の猪の頭マジックは終わってしまったようなのです。しかも天気が悪いのは『K塾』にでるはずの土曜。そんなわけで今回の『K塾』レポ、無念ではありますがノーフライトでお届けします。



悪天候で座学の1日 〜塾長、自虐モード100%のレース解説〜
先週あったJPAの大会で、B8君はラブパワー炸裂絶好調で、並みいるブーメラン軍団の中で堂々24位。Dさん、Y氏もそこそこの順位でGOALして、ダミーで飛んだ塾生もみんな良い飛びできました。
いっぽう我らが塾長は、秒単位のレースで2位GOALしたものの、まさかのセクターアウトで番外となり、これでは『プロジェクトK』が冗談になりません!しかし、立ち直りも早いという塾長は朝からパワー全開。今日の座学は、自虐を交えたレースの解説が延々続きます。

最後のパイロンをセクターアウトして自爆してしまったとはいえ、やはり塾長!世界レベルのレース展開の話は、聞いてるほうはとても面白いです。やってるレベルが天地ほど違うので自分の飛びに役立つかといえば???シビアな秒単位の争いなんてぶしゅには無縁ですもんね。でも、マジでコンペやってる人がレースのどこでなにを考えて飛んでるのか、一緒に飛んでコンディションや状況を共有していただけに、とても興味深いお話でした。後ろのほうでG社のコンペティターさんなんかも聞いてるなか、そんなことまで披露しちゃっていいの?ってくらい惜しげもなくコンペの秘訣を話していただけました。(すみません、ぶしゅには猫に小判ですね)


午後も引き続き座学です。

前回やった競技フライトのとき考えること・チェックすべき事項のリスト作成の続きです。ようやく『終盤戦』の項目にはいって今日こそGOALまでたどり着けそう。終盤戦で重要なのは、技術的なことよりメンタル的なことが多く、一言で言えば“Be COOL!”
塾長、ここでも自虐モード100%です。5ヶ月塾長とつきあってきて、いまや何の遠慮会釈もない口の悪い塾生も、傷口に塩どころか傷口に唐辛子ぬりまくりで、座学なのに妙に盛り上がっています。『59メートルセクターアウトで59位?次からこれを忘れないようゼッケンも59にしよう』ナドナド・・・こうして『塾長の塾長による塾長のための』(?)チェックリストがようやく完成しました!(ふーっ、長かったっ!)



だんだんマジになってきた『K−1』企画
前回の塾で酒のつまみの冗談話ででた『K−1』企画。JPAの大会で調子よく飛べてノリにノってしまったB8君、ダミーとはいえタスク回ったきたIさん・Mさんなどを中心に、なんだかマジはいってきました。
ただ、F1の方は中止になった近隣エリアから違うエリアに開催地変更となったのでその日ではなく、なんと朝霧さんじゅうのJリーグに参加し、参加塾生で勝手に『K−1』を争うという方向に話が展開していってます。
朝霧さんじゅうのJリーグなら、ちょうど『K塾』最終回の翌週で、卒業記念にふさわしいし、みんな毛無は飛び慣れてきたので安全面も問題ないだろう(?)ってことで、さすがに全員てわけではないですが、相当数の塾生が話に乗ってきてました。Tもノリだけ参加の口ですが、でもマジでやってるJリーガーさん達に悪いかなぁ・・・とかJのレベルをこんなぶしゅが落としていいものか?と逡巡しつつも、勢いで参加を決意してしまいます。(いいのかなぁ・・ホントに・・・)
で、やっぱあとからちょっと心配になり、オーガナイズのN氏に電話してみたら「歓迎します」と快諾いただきましたので、大々的にみんなをさそっちゃいました。


塾のロッジ宴会は『K−1』企画と『プロジェクトK』リーダーからのとある提案と、そして塾長からの今後の『K塾』展開の話で盛り上がり、半年近い塾ファイナルにむけて飛べない憂さもどこへやらのテンションの高さで大騒ぎ。ロッジのオーナー夫妻も「どうしてこの人たちはいつもこんなに元気なのかしら」という顔してみてました。





コンディション急変!ヤマチン・アウトラン続出の猪の頭
さて、翌日。Tは探検隊の試乗会参加なので、塾は欠席です。
ところが元々、白糸エリアでやるはずだった探検隊は、コンディションの関係で急遽、猪の頭エリアに変更となり、塾と一緒に飛ぶこととなりました。

風はたぶん早い時間に北に急変することが予想されています。昼までもてば、探検隊企画も塾もOKですが、かなり心配です。探検隊は次号パラワの記事に予定されてますのでなんとかここでやりたいところ。そこで朝8時半にはエリアに集合して9時には飛び始めました。Tは、お目当てのミストラル3を借りて、結構調子よく猪の頭湾内1周です。いちおうワンフライト20分程度にしておいてね、と言われていたので、25分くらいで降ろします。

2本目に上がった時は、塾生や獅子吼のビジターや一般会員、さらに飛べない白糸から移動してきたスクール生で、猪の頭テイクオフは、10年前のパラ最盛期のような混雑ぶりです。すでに塾生の半分くらいは空中ですが、残った人たちは風が安定しない中、そして超混雑のテイクオフでなかなかでられません。

そうこうするうちに風がだんだん怪しくなってきて、長者方向に西かぶりのものすごい渦巻き状の雲ができて、あ、これはもうやばいかも、と思っていたら塾長から飛んでる機体にコンディション急変予告&ランディング指示の無線がだされ、探検隊も中止のコール。
ランディングには予想外にはやい展開で北東がはいり出し、飛んでる機体はもう大変です。止まるどころかバックしてます。塾長は、いちばんやばそうなスクール生を無線誘導し、なんとか無事にアウトランさせたり、飛んでる塾生のチェックにと大わらわ。そんな中テイクオフが騒然となるようなヤマチン発生。潰れてスパイラルしてみごとなフラットにはいり、南尾根に消えていった塾生1名。あともう一人どこかにヤマチンしたとかしないとか。

でも、この日ヤマチンした塾生は、ヤマチン慣れした方々(ん?)でしたので、怪我もなく機体も無事で、ご本人たちも平然と午後の座学に出席です。探検隊の方の座談会が早い時間に終わったので、Tも途中から午後の座学に合流します。


どこまでホント?平地のXCフライト講座
今日の座学のお題は、平地でのXCフライトです。塾長のマニラでのクロカン話を中心に、どういうことを判断して飛んでいくのか、サーマルはどこで発生しやすいかの解説です。Tは朝霧育ちですので、基本的に山べったり張り付きフライトしかできませんし、平地のサーマルなんてどこにあるのかさっぱりです。一度マニラに行ったときは、手取足取りサポートしてくれる人がいてほとんどなんにも考えずに飛んでましたので、またまた塾長の質問地獄にお手上げです。

塾長はホワイトボードに、道とか川とか農場とかの絵を描いて、どういうところでどうしてサーマルが出やすいかを説明してくれます。ホントかどうかしりませんが、杭1本でもその上で気合い入れて回して自ら『秘技・サーマルおこし』をやるとか、黒い羊(牛だっけ?)を追い回すとトリガーになるとか、眉唾の話も含め、かなり面白い話でした。(でもこれって日本じゃできないよねー) 


塾も残るところあと1回です。せっかくみんなと仲良くなれたと思ったらもうおわりだなんて淋しーよー。最終回、みんなでビッグな練習タスク回れるといいね。






おまけ 『K塾』アクセルワーク練習中のテーマソング   

爆風スランプ『ランナー(Runner)』で、勢いつけて歌いましょう!

♪低く走った毛無の先で 君は少したじろいで
もう戻れはしないだろうといったね

農大上、風が吹き抜け 悲しいほど進まない
君に何をいえばよかったのだろう

不安のないお気楽な時間は過ぎ去ってく
風はいきなり強く吹いてくる

走る走る俺たち アクセる踏み抜きそのままに
無事にたどり着くまで つぶさず 揺らさずそのままに


♪『K塾』に忍び込んで 無線で盗聴ストーカーフライト
Dライザー真似して握ってたあのころ

抑えきれぬピッチのせいで
君は気持ちビビりモード アクセルから 足を離してゆくのか 
制御されない翼の 沈下はますばかりさ
塾長はいつも遠くみえてた


走る走る俺たち アクセル踏み抜きそのままに
次のリフト着いたら 回して 上げ切り また走れ

たとえ今は小さく弱いサーマルだとしても
リフトのない俺たち しがみつけ渋い日のショボサーマル♪



うーん、体育会系!

次回、『K塾』レポ。感動の最終回となるか!?乞うご期待!   

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