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816日(金)  Mヤンは日本に帰れるか?

翌朝、朝食をMヤン念願のバーガーキングで食べる。今日も午前中はガスの模様だ。Mヤンは、バーガーキングで「ビッグマックありますか」って言うぞーーって宣言してたのに、おとなしくモーニングセットをオーダー。

くり返し通ったSEATACへの最後の道を走る。RENT-A-CAR-RETURNのレーンで駐車場ビルにはいり、車を返す。返す手続きのとき係りの女性が、Mヤンに保険などのオプショナル料金の説明をしてくれる。保険用語などがよく分からなかったが、基本レンタル料クーポン以外支払い総額の説明で、思いのほか高くついてしまいちょっと憮然とする。(ドライバー追加が16ドルと聞いていたが、それは116ドルの誤りだったした)

 

空港は今日も混んでいて、UA便のカウンターは長蛇の列。しかも処理が遅い。ようやくチェックインできたので田村は一人、切手とポストを求めて空港をうろうろする。空港内に郵便局はないので、どこかの売店で切手を買えるだろうと思っていたが、この広い空港に切手を買える場所は一箇所だけでしか荷物の梱包サービスをやっているショップなのでこれまた列のすすみが遅い。切手を買うのに20分くらいかかってしまったが、なんとか絵ハガキ数枚を出すことができた。

 

Mヤンと待ち合わせの場所に行くとMヤンちょっと不機嫌そうな顔で
「このチケットさあ、席番が入っていないんだけど」
という。気づかなかった。自分のも確認すると確かに席番がない。どういうことか聞こうとするがカウンターはあいかわらず長蛇の列。そこへ日本人のUA地上勤務員が居合わせていたので(というより、そのためにそこに配置されていたのだが)
「これ、席番号はどこで発番されるんですか」
と聞くと、お姉さんはプロフェッショナルな態度で
「カウンターでご説明申し上げませんでしたか?この便はオーバーブッキングでお席が決まっておりません。出発
30分前にゲート前にお越しください。その場で順にお席を決めさせていただきます」
「えーー、じゃあ、乗れる保証はないんですね、それって並んだ順なんですか」
「たいへん申し訳ありませんが今の段階では全員の方がお乗りになれるという保証はございません。ただいま、明日の便に変更してもいいというお客様を募っております。お席の決定は先着順ではなく、おもちのチケットの優先順位の高い方から・・・」
ということは、正規チケット、正規割引チケット、
UAのマイレージ会員、まっとうな旅行会社、まっとうな旅行会社の発券する格安、そしてただの格安の順。
2人のチケットは格安のなかでもさらに格安発券順位最低は間違いない!!明日休みの私はいいが、明日から仕事のMヤンはどうなる?

10
89は大丈夫と信じつつも、一抹の不安をかかえてゲートのソファに座って待つ。ファーストクラスから始まって乗客が次々乗り始める。どうみても格安航空券組が残って、順に名前を呼ばれて席があたえられる。ロビーにはだんだん人がいなくなり、さっきまでいっぱいだったソファはがらがらだ。安い券はこういうときに不利っていうのは本当なのだ。Mヤン、無口でおとなしいのがかえって怖い。定刻まであと5分くらいという時なってようやく「ミスターM&・・・」のコール。席はばらばらだったがこれで帰れる。Mヤン、ほっとしたのかチケットを受け取るとあと5を切っているのに
「オレ、トイレ行ってくるわ」
とスタスタいってしまう。そうだよ
ね、無理して休みとってオーバーブッキングで帰れませんって会社で言いにくいよね。お互いそういう年だよね、そろそろ。

 

成田に着いた。どんなに暑いかと思っていたら、お盆の間に日本は涼しくなっていた。大ネタはなかったけど、楽しかったね。毎日飛べたし、晴れて涼しかったし、N子さんにも会えたし。朝霧の宴会で盛り上がって楽しむネタには事欠かない。

「来年はヨーロッパだな」とMヤンが言った。



★おまけのはなし

滞在中ずっと運転を担当してくれたMヤン。まずは感謝。でも田村が数えただけでも、21回は方向指示機と間違えてワイパーを動かしていた。帰りの飛行機で「日本に帰ったら、自分の車のワイパー動かすんじゃない?」と言ったら「しねえよ、そんなこと」と大威張りで言った。でも成田の駐車場を出るとき早速間違えて、エスクードのワイパーをしっかり動かしてくれたMヤンでした。


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